最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
「ねぇ?行く行くは地元に戻りたいとか考えてるの?」



「いや?俺は自分なりに働ければどこでも構わへん」



初めて会った日の思いが甦る。

…さすが、仕事馬鹿;;

熱心で、カッコいいと言えば良い話なんだけどね。



「今だけ……上司みたいな質問して良い?」



「何や」



「彼女さんはさ、どう言ってるの……?」



ミルクティーで渇いた口を潤しながら、ふと本音を問い掛けると、彼は私から目を逸らした。
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