最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
会計する時、トイレに立った井ノ原さん。

その隙を見計らうように、香椎さんが教えてくれた。

“「彼女がついて行った挙げ句、住むところが見付かるまでって転がり込んでるから、連絡が出来なかったみたい」と。”

わかってるよ、彼女との関係は。

でも、奪いたいよ……。

舜を癒したい。

そう思っても、自分からは何も出来ない関係性が悔しい。

私がもっと大人だったら、違ったのかな。
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