最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
「立石さん、ありがとうございました」



「……お疲れ様です」



お礼を言われるような結果ではなかった為、今井さんに頭を下げて、いつも通りにお店を出た。



「質が悪いヤツやったな」



「海藤さんも、ね……」



いつの間に来たのか、店先にある灰皿のところで煙草を吸いながら立ってる井ノ原さん。

さっき出た時は、全く気付かなかった。

まぁ、スエットだし、海藤さんや佐々木君たちの前には出にくいよね。
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