最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
...気持ち
翌日……と言っても、深夜2時を過ぎた頃、眠そうな井ノ原さんがやって来た。
眠いなら、帰って寝れば良いのに。
約束、守って何よ。
バックヤードで無言の中、雑貨アイテムについてのカテゴリー台帳や、エリア内のランキング表を広げる井ノ原さん。
暖房を点け、ジーっと見てると、 目が合った。
「目の下、隈が出来てる」
「朝早かったからな」
「日を改めれば良かったのに…」
本田さんもだが、井ノ原さんも仕事馬鹿だ。