最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
...1コール
「だから、何で俺の意見をまともに聞けないんだ?」
「客層を掴めてないから」
「俺はデーターを見て言ってるんですけど」
「私は自分の目で見た事を言ってますが?」
あれから春を迎えた。
あの一件で、海藤さんはこのお店を離れると思ったけど、変わらなかった。
衝突が絶えず、芽には相手にされずなのに、よく来るものだ。
舜からは、≪後もう少しやから≫とメールが来たけど、あちらも相変わらずの様子。