最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
...奥様来店
――翌朝、私は舜のお見送りに来た。
昨日は何とか場を持ち直し、楽しい中でお開きとなり、23時に帰宅。
舜の愛を身体に刻んでの別れ。
また頑張れる。
寂しくない。
「気を付けてね」
「お前も体調管理しっかりな」
ホームまではさすがに行く勇気はなく、改札前で、舜は私の頭を撫でて去って行く。
「舜!」
「どないし――…」
私は改札を抜けようとした舜の腕を掴み、振り返った瞬間にキスをした。