最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
...最後の握手



夕方、いつもより早く帰宅すると、晴香が荷造りをして居た。

大きな家具を持ってない晴香だが、新しい家は見付かったのだろうか。

そこでどう暮らして行くのか。



「晴香、これはどっちのだ?」



声を掛けるか迷ってると、キッチンから見覚えのある顔。



「――はっ?本田さん!?」



「あ゛……っ!!;;」



玄関で突っ立ってた俺に、気まずそうな顔をする本田さん。

…佐由美を狙ってたやんな?;;
< 275 / 360 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop