最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
長い年月の中で、互いに想い合った短い時間は忘れはしない。

苦しみも悲しみも、きっと2人の心には残ると思う。

せやけど、そんな俺らやからこそ、新たなパートナーを大切にし、歩める筈や。



「晴香、今までありがとう」



「私こそ、おーきに。ごめんね」



固い握手をし、晴香は本田さんと出て行った。

もしもまた次に会う事があれば、今度こそ加害者と被害者の家族という思いはないだろう。




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