最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
『あ、井ノ原さん?何で私を嫌うんですか!?てか、海藤さんまで私を嫌うとか、おかしくないですか?!!』
「……佐由美を出してくれや;;」
3月下旬。
佐由美とも正式な付き合いを始めたが、何故か俺が電話をすると、佐由美が勤める店の店長、下川芽が出る。
しかも毎回、俺や海藤が嫌ってるという話。
海藤は知らないが、別に俺は嫌ってはない。
かと言って、何の感情もないけどな。