最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
「佐由美、ちょっと良い?」



「うん」



成美に呼ばれ、私はバックヤードに入った。

芽が雑誌の整理をしてるのを確認した成美は、「明日の19時に“美蘭ーミランー”に」と言う。

美蘭は、本部の近くにあるんだけど、有名な中華料理屋。



「海藤さんから電話があって、井ノ原さんが話あるみたいなんだけど、私に行けるわけないでしょ?だから、よろしくね」



「えー;;」



てか、舜がこっちに来るなんて聞いてないよ?
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