最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
芽に対しても、姿勢を変えない海藤さん。

そんな彼の頬を、垣本さんが叩いた。



「いつになったら、私との約束を思い出すの……?」



「約束?」



「店長として、お店に来た時……話したよね?お客さんと喧嘩になった事があるって」



「あぁ、確か」



「その時、話したでしょ?“その喧嘩は勝ったとしても、私は仲間が小さな傷すら負うのも嫌だ。だから、殴る殴られる揉め事は止めて”って」



…垣本、さん……?
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