最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
「佐由美ちゃんだよね?久しぶり」



「お久しぶりです。今夜はお邪魔出来ませんが、楽しい一時を!」



「ありがとう。あ、これ。クリスマスイブに風邪、引かないように……止めとこ;;」



私にご丁寧に声を掛けてくれた香椎さん。

仕事帰りにそのまま来たのか、スーツにコートの彼は、手に持ってたマフラーを、私に貸そうとしてくれた。

けど、途中まで首に回されたマフラーは離れる。
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