最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
「まだ行けへんの?」
「少し位、待ってよ…」
22時になり、ついにバイトも終わった。
しかし、片付けに追われてなかなかユニフォームを脱げない。
ケーキを持ち、付きまとって来る井ノ原さんは、手伝う気は更々ないらしい。
芽と成美を21時に帰し、下川さんが夜勤業務に入った為、こっちは1人でやってるというのに。
私だって、楽しみにしてるの。
だから頑張って、急いで片付けてるのに何様?!