最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~
井ノ原さんが電気を点けてくれた部屋に祐太郎を入れ、私はドアの外を確認してから閉めた。

自己紹介をしあう2人を尻目に、温かいお茶を淹れる。



「佐由美の…彼氏さんですか?」



「いや、」



「――そうそう!;;だから、お茶飲んだら帰ってよ?」



「お、おうっ;;」



私を見て、ビックリした様子の祐太郎。

真太郎と別れてから、ずっとフリーだったし、驚くのも無理はないか。




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