現実を生きたからこそ、夢を見る
右回りの足場を進んで
星がちらつく夜空を眺めていた。
緩慢な動作で起き上がったのは寝起き故に。
「……」
自身がいる場所を確認する。――さて、私はいつも通り、自室のベッドで寝たはずなのにな。
中から外。しかもか見ず知らずの場所にいれば、発狂の一つでもするところだが、慣れてしまえばため息一つ。
「夢、か……」
美しすぎる夢。
現実とは程遠い世界にして、唯一私が寛げる場所がここだ。
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