男装姫と愉快なオオカミさん1(更新停滞中)
「…あの、ありがとうございます……」
余程怖かったのか、震えた声でお礼を言ってきた。
「お姉さん大丈夫?」
上の服が乱れたお姉さんを見た。
多分未遂ですんだと思うけど…
「うっ……ヒック…よ…かった…。誰も…助けてくれないと思った……」
俯きながら泣くお姉さんをそっと抱き締める。
ビクッと反応したけど嫌がる様子はなかった。
それよりも逆にキツく抱き付いてきた。
それから数分したのか、やっと泣き止んだお姉さんが顔を真っ赤にしながら、あたしの顔を見てきた。