男装姫と愉快なオオカミさん1(更新停滞中)
「ん、まぁそんなことどうでもいいんだよ」
あんたが突っかかって来たんでしょうが!
「 俺、用事あるんで行きますから」
足を掴んできた先輩であろう男に背を向け歩き出す。
ハァ…最近ついてないなー。
落ち込むあたしは“彼”があたしの背中を見て面白そうに笑っていたのをあたしは知らない。
「面白いヤツ見つけた……」
それはあたしたちを繋げるための偶然だったのか。
はたまた“彼”によって仕組まれた罠だったのか。