男装姫と愉快なオオカミさん1(更新停滞中)
國本くんと並びながら保健室の前まで来た。
「國本くんありがとう。あとは先生にやってもらうね!」
「あ、うん。その腕、本当に大丈夫か?」
腕?
あぁ、先輩に掴まれたやつね。
「全然平気だよ」
「でも、さっきまで泣いてたじゃん…」
痛いところをつかれてしまった。
まぁなんとかかわすとしようではないか。
「さっきはビックリしちゃって……。あんなに赤くなってたなんて思わなくて…」
あははと笑ってみせると、安心したのか國本くんは理科室Bに戻っていった。
ちゃんと國本くんが居なくなったのを確認して叫ぶ。
「たけちゃーん!」
勢いよく保健室のドアを開け、中にいる塊にタックル。