キミ、カミ、ヒコーキ
「おーいツバサぁ。飯食いに行こーぜー。俺のおごりでいーからさー」
ユージが校門前で、長い両腕をぶんぶん振り回している。俺はコーチとマネージャー君の間をするりと抜け、いそいそとユージに駆け寄った。
「あー助かったよサンキュー」
「へっ?」
ユージは、汗で濡れた首をタオルで拭っている。
「お前はどう思う。パパまりもとオジジまりもはどっちが可愛いんだ?」
「ん? なんじゃそりゃ。‥‥よくわからんが響き的に、オジジまりもは胡散臭さいな」
ユージは頭を掻きながら半ば適当に受け答えた。そしてコーヒー牛乳をがぶ飲み。こいつと会うと八割方コーヒー牛乳を飲んでいる。
「ナルホド‥‥あっ!」
「ぶふっ! き、急になんだよぉ。ビックリすんじゃねぇか」
俺の突然の行動に、ユージは結構驚いたようだ。飲んでいたコーヒー牛乳を少しふいてしまったらしい。ジャージの袖で焦って口元を拭っている。
「あーチクショーすっかり忘れてた」
「何を?」
「三割の方の野郎」
ユージは、眉間にしわを寄せながら考えこんでいる。
「三割の野郎? 」
「ああ。今朝の遅刻の原因。すかしたもやし野郎だよ」
ユージが校門前で、長い両腕をぶんぶん振り回している。俺はコーチとマネージャー君の間をするりと抜け、いそいそとユージに駆け寄った。
「あー助かったよサンキュー」
「へっ?」
ユージは、汗で濡れた首をタオルで拭っている。
「お前はどう思う。パパまりもとオジジまりもはどっちが可愛いんだ?」
「ん? なんじゃそりゃ。‥‥よくわからんが響き的に、オジジまりもは胡散臭さいな」
ユージは頭を掻きながら半ば適当に受け答えた。そしてコーヒー牛乳をがぶ飲み。こいつと会うと八割方コーヒー牛乳を飲んでいる。
「ナルホド‥‥あっ!」
「ぶふっ! き、急になんだよぉ。ビックリすんじゃねぇか」
俺の突然の行動に、ユージは結構驚いたようだ。飲んでいたコーヒー牛乳を少しふいてしまったらしい。ジャージの袖で焦って口元を拭っている。
「あーチクショーすっかり忘れてた」
「何を?」
「三割の方の野郎」
ユージは、眉間にしわを寄せながら考えこんでいる。
「三割の野郎? 」
「ああ。今朝の遅刻の原因。すかしたもやし野郎だよ」