キミ、カミ、ヒコーキ
「学校……辞めようかな」
あたしがポツリと吐いたその言葉が、まるで何かのスイッチみたいに風が止んだ。いや、風だけじゃない。空も雲も校庭を駆け回るサッカーボールも。
あたしを包み込んでいたカーテンもフワリと浮かんだままだ。
全部止まった。
「……はっ? んだよこれ」
その時だった。
あたしに吸い寄せられるように、一枚の紙ヒコーキがユラユラと飛んできた。
「紙ヒコーキ……どこから飛んできたんだ?」
あたしがその紙ヒコーキを手に取ると、再び周りが動きだした。風もサッカーボールもカーテンも。
「遂にあたしも頭がおかしくなっちまったか」
あたしは薄笑いを浮かべながら、その紙ヒコーキをゆっくりと広げた。
中にはこんな文章が書かれていた。
○●○●○●○●
拝啓
この紙ヒコーキを受け取った誰かさん。
この手紙を呼んだあなたはきっと幸せになれる。
退屈なカミサマより
●○●○●○●○●
あたしがポツリと吐いたその言葉が、まるで何かのスイッチみたいに風が止んだ。いや、風だけじゃない。空も雲も校庭を駆け回るサッカーボールも。
あたしを包み込んでいたカーテンもフワリと浮かんだままだ。
全部止まった。
「……はっ? んだよこれ」
その時だった。
あたしに吸い寄せられるように、一枚の紙ヒコーキがユラユラと飛んできた。
「紙ヒコーキ……どこから飛んできたんだ?」
あたしがその紙ヒコーキを手に取ると、再び周りが動きだした。風もサッカーボールもカーテンも。
「遂にあたしも頭がおかしくなっちまったか」
あたしは薄笑いを浮かべながら、その紙ヒコーキをゆっくりと広げた。
中にはこんな文章が書かれていた。
○●○●○●○●
拝啓
この紙ヒコーキを受け取った誰かさん。
この手紙を呼んだあなたはきっと幸せになれる。
退屈なカミサマより
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