ありがとうのその前に
やっと授業が終わった。


ふ~…帰ろっと


カバンを持って教室から出ようとした時だった



『山崎!山崎琴音!これプレゼントだ』



ドサッ


机の上には英語の問題集…
嫌な予感がする…



『これできるまで帰さないからな!できたら職員室に持ってきなさい』



コバヤン…ひどすぎる!!
こんなできるわけないじゃん!


『結衣~…ヘルプ!』

『ごめん…今日バイトなんだわ…代わりにコレ置いてくから♪』

『がんばるっす♪』


笑顔の修平…


『修平…前のテスト何点だったのかな?』


『ん?30点♪』



…うん…まぁいないよりはマシ?たぶん…ね?



『ごめんよ~!ばいばい!』


『ちなみに結衣ちゃん…前のテストは?』


『95点♪頑張ってね!』


結衣さん…なぜ?!まぢ助けてくれ~


心の叫びも虚しく結衣は帰ってしまった

残ったのは30点男修平!



まぁ2人もいれば早く終わるっしょ!そんでヒロ迎えに行かなきゃ!!



それが甘かったと思い知るのは30分後のことだとも知らずに…
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