ありがとうのその前に




きっと翔吾はあたしのこと愛してくれてる…すごく



だからあたしのこと1番に考えちゃうよね?




でも翔吾は優しいから昨日真由美先生のところに行ってしまった



だからすごくあたしに悪いことしたって自分を責めてる




ごめんね




『翔吾、もうあたし翔吾と一緒にいられない』



『え?怒ってるの…?』



あたしは首を横にふった



『じゃあなんで?』







きっとあたしがいたらこれからまた真由美先生に何かあった時、行けないよね



翔吾は我慢しちゃうよね




翔吾の優しさを我慢して欲しくないの









だから神様




許してください





あたしは勝手かもしれません




でも翔吾の夢を壊したくない




人に助けることが翔吾の夢に繋がるから



だから




あたしはこの気持ちを封印します







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