ありがとうのその前に
明日はついに3ヶ月記念日
裕也と2人っきりで夜景を見に行くんだ♪
そこで返事しようと思う
あたしの気持ちは裕也に向いているから
『ヒロ~明日はいい子でお留守できる?結衣と修平も呼んでるから』
ヒロからの応答がない
『ヒロ?寝ちゃったのかな?』
ふとヒロが寝ている布団に目をやると真っ赤な顔で息苦しそうに肩で息をしているヒロがいた
『ヒロ?!どうしたの?!』
ヒロの汗ばんでいる額がかなり熱を持っている
『すごい熱…』
今までこんなに風邪をこじらしたことのないヒロに戸惑った
『ヒロ?!』
ヒロの意識がなくなった
あたしの体はパニックで震えている
ヒロが死んじゃう
死んじゃう
誰か!
誰か助けて…
あたしはとっさに携帯をダイヤルしていた
『はい?』
聞き慣れた声
『助けて…ヒロが…ヒロがぁぁ』
泣き叫ぶあたしに尋常じゃないことを悟ったのだろう
『今すぐ行くから琴音は救急車に電話しろ!わかったな?』
あたしは電話ごしの声を聞いてに少し落ち着きを取り戻し救急車に電話をした