ありがとうのその前に
空はオレンジ色に輝いていた


ちょうど翔吾って奴とぶつかった時のようだ



やば~…ヒロ寂しがってるかも!



急いで幼稚園まで走った

『すみません!また遅くなっちゃって…』



そう言った瞬間


あたしは目を奪われた
ほんとのほんとに…見とれるってこういう事を言うんだって思ったぐらい…



目の前にはヒロ。

そして


翔吾。




楽しそうに遊んでいる


なんでここに翔吾が?



そんな疑問よりあたしは翔吾の満面の笑みに心が奪われていた


どきどきどき



なんだろう。この気持ち…


心臓の奥がキュンキュンしてる


夕焼けの光りで2人がオレンジ色に輝いていた



すごい絵になる…目が離せない


『あ!琴ちゃん♪』



はッ…見とれてた!恥ずかしいッ



ヒロが抱き着いてきた



『ごめんね…遅くなって』


『ううん♪お兄ちゃんが遊んでくれたの!』


『お前の弟だったの?』


顔を上げると驚いている顔の翔吾


『うん。あの…ありがとね』


『あぁ、べつに…』


会話が続かない!てかなんで幼稚園にいるんだろ…?



『琴音ちゃん』



後ろに真由美先生が立っていた


『すみません遅くなっちゃって…』


『いいのよ~♪学校だもの仕方ないわ♪』


よかった…


『あ、翔吾くん。あなたも今日はもう帰っていいわよ♪』


『はい。じゃまた』


2人はどうゆう関係なの!?



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