ありがとうのその前に
机には料理がたくさん並んでる

ちょっと張り切りすぎちゃったかな…なんか恥ずかしい


チラッと翔吾を見ると、口が開いて唖然としてる


『すげぇ…ここ店?!』


『そんな豪華なもんじゃないよ!』


しかも超和風!ばばくさいかな?!


肉じゃが みそ汁 炊き込みご飯 和風ハンバーグ 魚の煮付け ほうれん草の胡麻和え ついでにデザートまで作っちゃった♪


『なんかすごい和風でごめんね…』


『いや!俺和食ダイスキ!』



よかった♪てかすごくかわいいんですけども…



『いただきますッ』



翔吾はすごく食べる…食べて食べて食べまくる


『めっちゃうまい!これもこれもこれも~♪しあわせ~♪』



テンション高すぎ!!すごく幸せそうに食べてくれる

ヒロも幸せそう…なんかうれしいな♪


2人ともおかわり連発!


『俺さぁ~家庭料理とか飢えてるからすげぇ嬉しい!いつも外食とかだからさ…』


なんだかその顔が寂しそうであたしはつい変な事を口走っていた


『ならいつでも食べにおいでよ!いつもヒロと2人だから気にしなくていいし♪それになんか…幸せそうに食べてくれて嬉しいんだ!』


自分でもびっくりするくらい素直に言葉がでてきてた


『まじ?うれしい!ありがと♪毎日来ちゃうかも!』


翔吾の笑顔…好きだなッて思ってしまった

別に恋とかじゃないよ?!たぶん…ね?


デザートはケーキ


これまた2人ともキレぃに食べ尽くした


実はこのケーキ秘密があるんだよね♪




『ねぇ、このケーキどうだった?』


『うまかった♪最高!』


『それ、にんじんだよ♪』


『えッ……』


実はキャロットケーキ♪ヒロも嫌いな食べ物があったとき料理にわからないように混ぜて食べさせてたんだよね

おかげでヒロは嫌いなものナシ!


翔吾は無言で俯いてて反応がなかったので不安になってしまった


『ごめん…ね?怒った?』


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