ありがとうのその前に
その夜またあたしの携帯が鳴った
『琴音、怒ってる?』
『えッうん!』
勢いで認めてしまった…
『昨日来たんだって?学校に』
バレてるし!
『いや~?』
『来たんだって?』
『はい…』
なんだか迫力負けしてません?
『純とはなんでもないから!』
『でも呼び捨てじゃん…』
『俺が好きなのは琴音だけ!って恥ずかしいから言わせんな!』
くさいセリフに顔を赤らめてしまったあたし。
『信じていい?』
『当たり前。てか今週の日曜日に俺のダチに紹介したいんだけど来れる?』
友達に紹介?なんか嬉しいんだけど…
『いく!』
よ~し!ラブラブなとこアピールして翔吾に悪い虫が付かないようにしよう!