ありがとうのその前に
あたしはトボトボと待ち合わせ場所まで歩いた
『琴音!』
『翔吾…』
『どうした?なにかあった?』
翔吾の優しい言葉を聞いたら涙が溢れた
『あたしだけだよね…?』
『不安にさせてた?ゴメンな?琴音だけだから信じてて』
信じたいけどさっきの人の会話がグルグル回る
『友達と今から飲みに行くからそこで紹介するな?行こう?』
あたしはコクンと頷いて翔吾に手を引かれ居酒屋まで行った
居酒屋に入ると2人の男女が座っていた
右は知らない男の人
左は…
「純」さん
胸がキュッてなった
この人きっと翔吾が好きだ
直感でわかったから