ありがとうのその前に



いつのまにか眠っていたらしく目が覚めると窓の外はうっすら明るくなっている




時計を見ると朝の5時すぎ





ふと我に帰って昨日のことが鮮明に思い出された






俺はどうすればいいのか…






まだ琴音の彼氏でいる資格はある…?
















重い体を起こして大学に行くと純の姿はなかった





そういえば純にキツイ態度をしたんだっけ…





謝らないとな…









『翔吾!昨日酔っぱらいすぎてあんま覚えてないんだけど…』




頭を痛そうに押さえた孝弘





『昨日はいろいろ…大変だった』




孝弘は不思議そうな顔をしている




『大丈夫か…?』





ただならぬ雰囲気にお調子者の孝弘も真剣に対応してきた






『あぁ…でも今日は笑える自信はないな…』



『無理すんな』





孝弘は俺の頭をポンと叩いて優しく笑った





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