ありがとうのその前に




あたしはコクリと頷いた



翔吾の腕の中で





『琴音』


『なに?』



『これ…』





翔吾はベッドの下からかわいいラッピングのされた袋を取り出した




『?』




あたしはゆっくりとリボンを解いた




『これって…』





袋の中には2体のテディベア




そのテディベアは片方は白いドレス、もう片方は白いタキシードを着ていた





『ウェディングベア…?』





翔吾を見ると、恥ずかしそうに頭を掻きながら笑っていた





『一応クマは手づくり…でも俺こうゆうの作ったことないから純に教わっててさ。だから最近会えなかったんだ…』




純さんが言ってたアレってテディベアのことだったんだ…




翔吾もこれを作るために…





『誤解してごめんなさい!』




あたしはテディベアを抱えたまま翔吾に抱き着いた


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