ありがとうのその前に


『2年生のナンバー1が彼氏持ちになったから男子は1年生に走ってたのか…』


結衣がため息まじりに言った


『は?』



何を言ってるかわからないあたしの目を呆れながら結衣は人差し指をあたしに向けた


『いい?あんたが2年生ナンバー1。そんで翔吾という彼氏ができたからみんな落ち込んでるってわけ』



あたしがナンバー1??!



『まさかぁ!だから告白なんて滅多にされたこと…』


言い終わる前に修平の声で遮られた


『俺が睨み効かせてたからな♪みんなビビってさぁ~』


修平は自慢げに高笑いしている

『ね?』


結衣は笑顔…あたしは呆れ顔



なんなんだろ…あたしの周りって…



ってか翔吾は?!



忘れてた!



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