【短編】不良なのに正義のヒーロー
バイク
"友達ってわけじゃない"
たしかに…そうだけど、そういわれると
ちょっと傷ついて
きゅって胸がしめつけられた。
「とにかく帰らなきゃね?送るよ」
新井くんがニコって笑っていったけど、
それはさすがに悪い。助けてもらった上に…
「いやっ大丈夫…っ!いいです…」
「え?なんでよ?」
「いやっ悪いしっ」
さっきから黙ってた松田くんが口を開いた。
「送るっつってんだろ。
また男に絡まれたらどーすんだ」
……。
「…よろしくお願いします…」