先輩に恋してもいいですか?
「なんで......
先輩に振られたから?
なんで?逃げるの?」

「逃げないよ
でもねお父さんがそろそろ
後継ぎを見つけないとって」

「後継ぎなんていつでも見つけられるじゃん.....私と私たちといる時間は
今しかないんだよ?」

「王神の一番上の娘に産まれた
宿命よ.....きっと」

「先輩じゃダメなの?」

「あぁ、中坂先輩?
無理よ.....思いあってないもの」

忘れてるはずがない

どうして、そんなに哀しそうな目をするの?

寂しそうな目をするの?

冷たい目をするの?

どうして、私の目を見ないの?

「あと1週間で退学届け出そうと思ってるの....ちゃんと目に焼き付けとかないと
青春は1回しかこないものね、きっと」

じゃあ、ずっとここにいれば

青春、楽しめるじゃん

涙 でてきちゃったじゃん

「時期的にもいい時期じゃない
はるとももにも伝えないと」

「もも?」

「ももはとーるよ」

いつからそんなに冷たくなったの?

人を見なくなったの?

儚い.....優姫が儚い......

触れてしまうと壊れそうなガラスみたい

追いかけたら消えてしまいそう






< 111 / 177 >

この作品をシェア

pagetop