先輩に恋してもいいですか？

『お母さんはいつここを出ていくかわからないわ、それは明日かもしれない
だから普通の子より大人な凉姫に
話しとくわね落ち着いて聞いて』

そうやって母親は話し出した


中坂　賢希　俺の父親

梅沢　恵梨菜　(ｳﾒｻﾞﾜ　ｴﾘﾅ)俺の母親

佐藤　集　湊の父親

佐藤　かおる　湊の母親

かおるさんの旧姓はわかんねぇよ

まだ大学生の話だ

俺の父親、賢希は

湊の母親のかおるさんが好きで

かおるさんは集さんが好きで

集さんもかおるさんが好きで

恵梨菜は賢希が好きだったんだ


かおるさんと集さんは

周りから見てもラブラブでお似合いで

美男美女のカップルで

それを賢希は見てた

そんな恵梨菜は言ったんだ

「２番目でもいいから付き合って」ってな

結局、母さんと結婚したけど

心のはしにはかおるさんがいた

ある日の話だ

俺の母親がなんか用事は忘れたけど

出掛けてて外でばったり

集さんに会ったんだって

そのとき賢希の気持ちに気づいてる恵梨菜は

集さんに泣き泣き話したんだってさ

実は集さんはかおるさんを好きになる前

恵梨菜を好きだったでも賢希が好きだからってあきらめて

そのときに支えてくれたかおるさんと結婚したんだ


問題はそのあとだ