時を越え、君を知る。
「戦艦と、共に生きる……。」
「戦艦が散れば、俺達も散る。そういう運命だ。」
長門さんは、わたしから視線を外し、天井を仰いだ。
「…光栄なことだ。こういった存在として生まれたことを誇りに思う。」
生まれたときから運命が決まっていて、それに抗うことなく生きている。
それに対してわたしは。
戦いを知らず生きてきたんだ。
平和は永遠だと信じて疑わなかった。
「どうした、そんな顔して。」
「っ、いえ。」
「…いきなり、こんな時代に来て疲れただろう。この部屋は好きに使ってくれて構わない。」