時を越え、君を知る。



プラネタリウムにいるみたい。
そう思った。


寝ている間に夜になっていたようで、夜空には星が煌めいている。


「…きれい…。」
「そうだな。…戦況が思わしくなくても、星は変わらず夜空に瞬く。」


コンクリートに囲まれた世界では見ることができない、星の輝き。
わたしの世界の夜空は、コンクリートとネオンに侵されているんだ。
本当は、こんなにきれいなのに。


「…外、出してくれてありがとうございます。」
「また、外の空気が吸いたくなったら云え。一人で外に出るのは危険だ。」
「分かりました。」
「艦内なら好きに出歩いて構わないからな。迷ったら近くの乗組員にでも聞け。…ああ、でも、もし敵襲があったらすぐに部屋に戻れ。」


敵襲。
その言葉に息を飲む。

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