時を越え、君を知る。
ちらりと長門さんを見ると、目が合った。
思っていたことを見透かされたように感じて、慌てて目を反らす。
「人のように兄弟だからといって、似ているわけでない。血を分けた兄弟ではなく、名を分けた兄弟だからな。」
「そうそう! あ、でも翔鶴や瑞鶴みたいに似てる兄弟もあるよね!」
考えていることがバレていたようで、長門さんと陸奥ちゃんに説明された。
「翔鶴? 瑞鶴?」
「空母だよ。フネ自体そっくりなの! 間違えちゃうくらい!」
「そうなんだー!」
それから他愛ない話で盛り上がった。