時を越え、君を知る。


「………、」
「ま。ゆっくり考えなよ、お兄ちゃん。いつか陽菜ちゃんが未来に帰ったとき、後悔する結果にはなってほしくないから。」


そう云い残して、陸奥はフネを降りていった。

須藤は、いつか未来に帰る。
早かれ遅かれ、そのときは必ず来るのだ。



後悔、か。



* * * * *
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