時を越え、君を知る。
詳しいことはよく分からない。
しかし、並々ならぬ厳しい訓練の下、国を守るべく戦う兵士が育つのだ。
生半可な志では到底不可能なことである。
この長門の乗組員さんには、わたしと歳が変わらない人もたくさんいる。
同じ人間であるはずなのに、背負っているものが違いすぎるのだ。
ふと、現代人を思い出してみる。
恵まれた環境で生きていて、ほとんどの人は戦争を経験したことはない。
わたしもそうだ。
平和が当たり前で、毎日それとなく過ごしていて。
中身が、ない。
時の流れに身を任せて、ただただ。