時を越え、君を知る。
「……質問させていただいても?」
「構わない。云ってみろ。」
「あなたは、自衛官ですか?」
「なんだそれは。」
仮説が確信に変わっていく。
「…西暦は…?」
これを訊いてしまったら、この現実を受け止めなければならなくなる。
わたしの仮説が正しいなら、ここは。
「19XX年だ。そんな当たり前のことを訊いてどうする。」
ここは、戦時中の日本。
長門さんは、日本海軍に属するれっきとした軍人さんだ。
おかしいのは、わたし。