時を越え、君を知る。
ここに来なければよかったか、と聞かれたら、わたしは首を横に振るだろう。
現代のような平和はない。
けれど、その中で必死に生きる人々を見て、命の輝きを感じた。
命とは、生きるとは。
自分なりの答えを見つけることができたと思う。
「いつ、帰るんだろ…。」
ずっと望んでいたことだけど、寂しく思えてしまう。
「………須藤、」
「! 長門さん。」
そうだ、この人だ。
ここでわたしは恋をした。
「まだ朝じゃないですよ?」
「目が覚めたんだ。」
叶わない恋。
時代も存在も違う人。
こうして出会えたことすら奇跡だと思う。