時を越え、君を知る。


本を閉じ、あった場所に戻した。



思ってしまう。
もう一度会いたいと。




図書室を出て、教室に戻る。
長門さんの最期を知れて、よかった。


「あっ、陽菜おかえり~。待ってたわよ。」
「優芽ちゃん。どうしたの?」
「遊びに行こうと思って待ってた。」


帰るわよ、と鞄を持って歩き出した。
慌ててわたしも鞄を持ち、あとを追った。



これが、変わらない日常。


< 99 / 104 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop