restart * another sky *からのサイドストーリー
偽物の、花
土曜日。
明日はお店もお休み。
久し振りに、―――――。
綾子に、会える。
綾子、―――。
綾子はこんな私を見捨てることもなく、連絡をくれるただ一人の、友人。
資格を取ったことも、お店を開いたことも、一緒になって喜んでくれた。
何度か、お店にも来てくれたことがある。
ダイキ君に言わせると、
「麻友理さんの知り合いの中で、唯一の正しい人」
らしい…。
「麻友理!!」
「綾子!!」
久しぶりに会う綾子は、幸せそうに輝いていた。
来週に控えた綾子の結婚式の打ち合わせの為に、私たちは会っている。
そう、――――。
披露宴の、ウエディングデコレーションを全て私に依頼してくれたのだ。
「どうなの、お店はうまくいってるの?」
「うん。ぼちぼちって感じかな。」