restart * another sky *からのサイドストーリー
「げ、麻友理さん、――――。
こんな時間にどうしたんですか?」
店に戻ると、帰り仕度をしていたダイキ君に遭遇した。
「うわ。ダイキ君、まだいたの??」
「いろいろやってたら終わんなくて。
このまま市場に行こうかと思って、店にいたんですよ。
麻友理さんは……?」
「明日のスクールの準備、しようと思って。」
違うの―――。
すぐに家に、帰りたくなかったの――。
こんな忌わしい気持ちを、家に持ち帰りたくなかったの。
「…進藤のおっさんと一緒だったんですか?」
「うん。」
「……っ。」
そんな軽蔑した目で見ないでよ―――。
突き刺さるような眼差しが痛くて、辛い…。
「戸締り、しとくから、もういいよ。」
顔を合わせたくなくて、俯きながら作業を始めた。
―――――!!!
え、―――。
何で―――??
気がつくと、私はダイキ君の腕の中にいた。