restart * another sky *からのサイドストーリー
「……っ。」
屈託のない笑顔につい笑わされて、何だかいい感じに肩の力が抜けた感じ…。
不毛な恋愛ごっこか―――。
身体だけじゃ、繋がれない。
誰かを愛したい。
本音は確かに、そう思ってる。
でもね、今はいいんだ。
ダイキ君も翔平君も、誤解…してる。
進藤さんのことは嫌いだけど、悪い人じゃないもの。
決して強要されて始まった関係じゃない。
あの人はただ単純に、私を愛人だと思ってるだけ。
寂しくて、…。
誰かに寄りかかりたくて、そう仕向けたのは、私。
たまたま、近くにいたのが進藤さんだったというだけ。
尋常じゃない独占欲と性欲に、嫌悪感で吐きそうになりながらも。
目の前の快楽に手を伸ばし、恍惚のエクスタシーに私は声を上げるのだ。
こんな背徳な関係が、今の私にはお似合いだから。
「さ、これ終わったら、食事に行こう。
後は、明日の朝に回しちゃおう。」
大声で声をかけると、ダイキ君も翔平君もホッとしたような表情を見せた。
ちょっと疲れちゃったね。
正直、私は君たちに救われてると思う。
たくさん助けてくれて、感謝してるよ。
ちゃんと、伝えなきゃ、―――。
よしっ、二人の好きなもの、ごちそうしちゃおう。
そう思いながら、私は片付けを始めた。