restart * another sky *からのサイドストーリー
ぞくぞくとロビーには人が集まってくる。
受付に、梨花と玲の姿を見つけ、私は懐かしさで胸が締め付けられた。
「大丈夫っすよ。」
翔平君に肩を抱き寄せられ、私は自分が泣いていることに気付く。
私…、泣いてるんだ―――。
「…私も、一緒に…お祝いしたかった、な…。」
「何があったのか、聞いてもいい?」
「…っ、んっ、―――。」
「吐き出しちゃいなよ。
麻友理さんはもう、大丈夫だから。
俺とダイキがそばにいるって、最強じゃね?
前を向いて行こうよ。ね??」
いつの間にか、ダイキ君も隣にいて。
何だか二人に挟まれていると、守られているような気がした。
「あの子が親友だった子??」
「うん―――。」
私が、傷つけて、ボロボロにしてしまった…。
玲、―――。
変わってないね…。
「わ、あれは…いかんね。」
「…いかん??」
「あの子は、オーラがある。他の子とちょっと違うよ。」
「うん、あの子の周りだけ、キラキラしてる。」
「可愛いなー。独身??男、いないのかな?」
「ん、もうっ、婚約中。彼氏も一緒に来てるはずだよ。」
「かわええーっ。抱きしめてーっ。」
「可愛いの。ほんと、可愛いんだよ。」