restart * another sky *からのサイドストーリー
「うん…。うんっ!!
勿論だよ、喜んでお受けします。」
ああ、―――。
少しずつ、解けていく。
許してもらおうなんて、思わない。
ただ、玲の幸せのサポートが出来るのなら、精一杯、やり遂げたい!!
「ありがとう、綾子。
私、本当に、…心から、感謝してる。」
「馬鹿っ、――――!!
何、言ってるのよ。
私たち、友達、でしょう。」
「……っ!!」
友達、―――――。
ああ、―――。
もう、駄目だ…。
涙が、溢れて、止まらない。
号泣する私を、黙って待ってくれている綾子に、ありがとうって伝えたいけれど。
しゃくり上げて泣く自分に、どうしようも出来なくて。
「りょ、…りょうう、こおお、…っ、…。」
「うわっ、はははっ。麻友理が、壊れた。」
もうっ、―――。
電話の向こうで笑う綾子も、泣いてるじゃない…。
私は、こんなにも素敵な人たちに支えられている。
私って、馬鹿、――――。
ほんと、要領、悪い…。
ごりごりに絡まったものが、解け出したように、私の中で浄化していく。