ラブバトル・トリプルトラブル
「守って貰いたく?」
遂に沙耶は正樹に詰め寄った。
「うん、そうなんだ。珠希の前だと子供のままで居られた。だから俺は思いっきり甘えられた」
「お姉さん正樹さんに夢中だったものね。だから甘えさせてあげられた」
「うん。珠希には本当に感謝しているプロレスラーになりたい夢も叶えさせて貰った」
「でも、私だって面食らったわよ。何で同級生をお義兄さんと呼ばなくてはいけないんだって。でも少しだけお義兄さんの方が産まれ月が早かったから良かったけどね」
そう……
沙耶と正樹は中学の同級生だったのだ。
だから沙耶は色々と忠告出来たのだった。
キツい言葉も掛けられた訳だった。
結城智恵が初恋の相手であることも知っていた。
だから産婦人科での再会を知った時、正樹の子供ではないかと疑ったのだった。
でも……
沙耶も悩んでいた。
正樹は沙耶の初恋の相手でもあったのだ。
三人ではない……
自分も含めて四人だったのだ。
小学校だけは別だったけど、保育園から高校まで二人は一緒だった。
沙耶は正樹にあるトラウマを抱いていた。
本当は正樹を怖いと思っていた。
でも突然恋に堕ちた。
それは、結城智恵の影響だった。
『本当の出身地はコインロッカー』
結城智恵が言ってた本当の理由も知っていた。
正樹を好きだからこそなのだと。
だって結城智恵の視線の先には何時も正樹がいたからだった。
そして……
沙耶も気付いたのだ。
正樹を思う自分の心に……
でも沙耶は正樹の本当の気持ちを知ることになる。
正樹も結城智恵が大好きだと言うことに。
結城智恵と正樹はそれとは知らず、相思相愛だったのだ。
だから沙耶は恋しい気持ちを封印せざるを得なかったのだ。
あの美紀の告白を、沙耶は冷静に聞いていた。
美紀を応援したいとも思えてきた。
思い出は思い出として、心の中に閉まっておこうと思えるようにもなった。
嫉妬から、正樹にお見合いを勧めた。
でもそれによって、未だに正樹を思う気持ちに気付いてしまった沙耶だった。
(本当は今でも大好きなのよ。アナタを……お義兄さんを……)
でも沙耶には家族が居る。
婿養子になってくるた旦那と子供達も居る。
沙耶は複雑な心境で、正樹を見つめていた。
遂に沙耶は正樹に詰め寄った。
「うん、そうなんだ。珠希の前だと子供のままで居られた。だから俺は思いっきり甘えられた」
「お姉さん正樹さんに夢中だったものね。だから甘えさせてあげられた」
「うん。珠希には本当に感謝しているプロレスラーになりたい夢も叶えさせて貰った」
「でも、私だって面食らったわよ。何で同級生をお義兄さんと呼ばなくてはいけないんだって。でも少しだけお義兄さんの方が産まれ月が早かったから良かったけどね」
そう……
沙耶と正樹は中学の同級生だったのだ。
だから沙耶は色々と忠告出来たのだった。
キツい言葉も掛けられた訳だった。
結城智恵が初恋の相手であることも知っていた。
だから産婦人科での再会を知った時、正樹の子供ではないかと疑ったのだった。
でも……
沙耶も悩んでいた。
正樹は沙耶の初恋の相手でもあったのだ。
三人ではない……
自分も含めて四人だったのだ。
小学校だけは別だったけど、保育園から高校まで二人は一緒だった。
沙耶は正樹にあるトラウマを抱いていた。
本当は正樹を怖いと思っていた。
でも突然恋に堕ちた。
それは、結城智恵の影響だった。
『本当の出身地はコインロッカー』
結城智恵が言ってた本当の理由も知っていた。
正樹を好きだからこそなのだと。
だって結城智恵の視線の先には何時も正樹がいたからだった。
そして……
沙耶も気付いたのだ。
正樹を思う自分の心に……
でも沙耶は正樹の本当の気持ちを知ることになる。
正樹も結城智恵が大好きだと言うことに。
結城智恵と正樹はそれとは知らず、相思相愛だったのだ。
だから沙耶は恋しい気持ちを封印せざるを得なかったのだ。
あの美紀の告白を、沙耶は冷静に聞いていた。
美紀を応援したいとも思えてきた。
思い出は思い出として、心の中に閉まっておこうと思えるようにもなった。
嫉妬から、正樹にお見合いを勧めた。
でもそれによって、未だに正樹を思う気持ちに気付いてしまった沙耶だった。
(本当は今でも大好きなのよ。アナタを……お義兄さんを……)
でも沙耶には家族が居る。
婿養子になってくるた旦那と子供達も居る。
沙耶は複雑な心境で、正樹を見つめていた。