ラブバトル・トリプルトラブル
土~月曜日
チチチチチチ
何処かで賑やかな声がする。
(あ、何か懐かしい……子供の頃良く聞いていた鳥の鳴き声……わぁ、そうだ雲雀だ)
脳が少しずつ活性していく。
昨日の出来事が夢物語のようで、そっと目を開けた。
「えっ!?」
私は思わず驚きの声を上げた。
(何で、何で秀樹君が此処に居るの?)
私の潜っていたベッドの横には、金髪の男性がいた。
(あれっ!? 違った。金髪は直樹君だった……)
私は頭を抱えながら床を見た。
確かに其処には寝袋がそのままあったのだ。
そーっとベッドを抜け出して、寝袋に手を触れた。
その途端に潜ってみたくなった。
私は夕べ頭を突っ込んだ下の部分に足を入れ、そっとチャックを上げてみた。
(あれ、上がらない)
寝袋から出て良く見てみたら、破壊されていた。
(えっーーー!? 私が壊した? だから直樹君は、彼処で寝るしかなかったのか?)
それでも又潜る。
直樹君の匂いが嗅ぎたくて。
私は壊れた……
んじゃない、 壊した寝袋の中に身を潜めた。
(直樹君大好き)
開きっぱなしのチャック部分を指で閉じる。
そのままずっとそうしていたくなる。
私はベッドの上にいる直樹君を見つめた。
でも、何時までもそうしてはいられない。
私は言わば居候。
働かなければいけない。
ポシェットにお財布だけ忍ばせてそっとドアを開けた。
もし何も冷蔵庫に無かったら買い物に行こうと思っていた。
(コンビニくらいあるだろう)
そうは思っても不安だった。
私は昨日、気が付いたらこの家の前に止まっていた引っ越し業者のコンテナの中にいた。
だから庭くらいしか判らない。
何処にスーパーがあるかなんて知るわけがなかったのだ。
とりあえずキッチンに行ってみる。
ビールが三本、ゴミ箱のビニール袋の中に捨ててあった。
(一人一本か? きっとこれを掛け合ったのかな?)
又も笑い転げた私を誰かが見ていた。
(金髪? あ、直樹君か)
私と目が合い、慌てて視線を外す直樹君。
何か……カワイイ……
「何か探し物?」
直樹君の声にドキンとする。
夢じゃなかったんだと再認識する。
私はまだ半分は非現実の中にいた。
「ごめんなさい。起こしちゃったみたいね」
私が言うと、首を振られた。
(やっぱり私のせいよね。朝から煩くしていたから……)
何処かで賑やかな声がする。
(あ、何か懐かしい……子供の頃良く聞いていた鳥の鳴き声……わぁ、そうだ雲雀だ)
脳が少しずつ活性していく。
昨日の出来事が夢物語のようで、そっと目を開けた。
「えっ!?」
私は思わず驚きの声を上げた。
(何で、何で秀樹君が此処に居るの?)
私の潜っていたベッドの横には、金髪の男性がいた。
(あれっ!? 違った。金髪は直樹君だった……)
私は頭を抱えながら床を見た。
確かに其処には寝袋がそのままあったのだ。
そーっとベッドを抜け出して、寝袋に手を触れた。
その途端に潜ってみたくなった。
私は夕べ頭を突っ込んだ下の部分に足を入れ、そっとチャックを上げてみた。
(あれ、上がらない)
寝袋から出て良く見てみたら、破壊されていた。
(えっーーー!? 私が壊した? だから直樹君は、彼処で寝るしかなかったのか?)
それでも又潜る。
直樹君の匂いが嗅ぎたくて。
私は壊れた……
んじゃない、 壊した寝袋の中に身を潜めた。
(直樹君大好き)
開きっぱなしのチャック部分を指で閉じる。
そのままずっとそうしていたくなる。
私はベッドの上にいる直樹君を見つめた。
でも、何時までもそうしてはいられない。
私は言わば居候。
働かなければいけない。
ポシェットにお財布だけ忍ばせてそっとドアを開けた。
もし何も冷蔵庫に無かったら買い物に行こうと思っていた。
(コンビニくらいあるだろう)
そうは思っても不安だった。
私は昨日、気が付いたらこの家の前に止まっていた引っ越し業者のコンテナの中にいた。
だから庭くらいしか判らない。
何処にスーパーがあるかなんて知るわけがなかったのだ。
とりあえずキッチンに行ってみる。
ビールが三本、ゴミ箱のビニール袋の中に捨ててあった。
(一人一本か? きっとこれを掛け合ったのかな?)
又も笑い転げた私を誰かが見ていた。
(金髪? あ、直樹君か)
私と目が合い、慌てて視線を外す直樹君。
何か……カワイイ……
「何か探し物?」
直樹君の声にドキンとする。
夢じゃなかったんだと再認識する。
私はまだ半分は非現実の中にいた。
「ごめんなさい。起こしちゃったみたいね」
私が言うと、首を振られた。
(やっぱり私のせいよね。朝から煩くしていたから……)