ラブバトル・トリプルトラブル
「お風呂に入っていたらもやもやした気持ちに気付いて……、もしかしたらこれが恋かな? なんて思ってね。でも初恋じゃないよ。俺には忘れられない人がいる。何処の誰かは知らないんだけどね」
「何だか羨ましいな。美紀ちゃんもその女の子も」
「あれっ良く解ったね、そう女の子なんだ。名前も学年も知らないんだ。探してみたけど、同じ小学校には居なかったんだ」
「あ、私にも居るよ。一度会っただけなんだけど忘れられない男の子が」
「へぇーそうなんだ。中村さんの初恋の人か? どんな人なんだろう」
「私今までアパートでお母さんと二人暮らしだったの」
私は何故か、小学低学年の頃の忘れられない少年との思い出を語り始めていた。
「あのね、お父さんが死ぬ時に言っていたの。『忍冬のように二人仲良く生きて行ってほしいと』あ、スイカズラって、忍ぶ冬と書くのね」
「えっ!? 今、何て言った?」
気が付くと、私の両手を払い退け目を見開いた直樹君がいた。
「中村さんだったのか? スイカズラの君は……」
直樹君の言葉で私は、幼い日の出逢いを思い出していた。
「えっ!? あの子、直樹君だったの?」
私の言葉に直樹君は頷いた。
「何だか羨ましいな。美紀ちゃんもその女の子も」
「あれっ良く解ったね、そう女の子なんだ。名前も学年も知らないんだ。探してみたけど、同じ小学校には居なかったんだ」
「あ、私にも居るよ。一度会っただけなんだけど忘れられない男の子が」
「へぇーそうなんだ。中村さんの初恋の人か? どんな人なんだろう」
「私今までアパートでお母さんと二人暮らしだったの」
私は何故か、小学低学年の頃の忘れられない少年との思い出を語り始めていた。
「あのね、お父さんが死ぬ時に言っていたの。『忍冬のように二人仲良く生きて行ってほしいと』あ、スイカズラって、忍ぶ冬と書くのね」
「えっ!? 今、何て言った?」
気が付くと、私の両手を払い退け目を見開いた直樹君がいた。
「中村さんだったのか? スイカズラの君は……」
直樹君の言葉で私は、幼い日の出逢いを思い出していた。
「えっ!? あの子、直樹君だったの?」
私の言葉に直樹君は頷いた。