ラブバトル・トリプルトラブル
だから私は、代官山でルームシェアをしようと誘ってくれた陽菜ちゃんに悪いと思いながらも、この家でずっと直樹君達と一緒に暮らしたいと思ったんだ。
前に一度だけ代官山に行った。
私は埼京線に乗ろうとして恵比寿駅方面から渋谷駅に向かって歩いていたんだ。
その途中で見つけた代官山の文字。
私は興味本意で其処から入って行ったんだ。
おしゃれな街を体験したくなって。
ガード下のだったか忘れたけど、脇道は坂道に続いていたのだった。
何処にあっても可笑しくない街並み。
そんな気がした。
お店はおしゃれだったから、もっ居たいと思った。
でも私は駅に戻れる範囲内で行動していた。
私は根っからの方向音痴だったので、冒険出来なかったのだ。
私は陽菜ちゃんの電話であの道をイメージした。
だから引っ越しを手伝うと言ったのだった。
私はその時、陽菜ちゃんとの約束を思い出していた。
「悪い直樹君。私日曜日に代官山に行かなくてはいけなかったの。其処でルームシェアをしようと誘ってくれた陽菜ちゃんの引っ越しを手伝う約束していたの」
「ん? いいけど、その陽菜ちゃんって一体誰?」
(そうだよね。いきなり言われてもね)
私はそう思いながら、フラワーフェスティバルでの出来事を話し出した。
移動中に目の前で椅子に座っていた人が急に立ち上がって凄まれたこと。
その時傍にいた陽菜ちゃんと出逢ったことなどを。
「『あのー、私スイカズラの花が大好きなんです。今日の記念に貰っていただけますか?』私はそう言いながら、忍冬で作った栞をバッグから出したの。そしたら、『これ紫音ちゃんのお手製?』って陽菜ちゃんは言ったの。だから私は『スイカズラは二つの花で一つなんです。だから花言葉は友愛と愛の絆って言うんです』って言ったら陽菜ちゃんは目を丸くしたの。私は本当はこの陽菜ちゃんと代官山でルームシェアするはずだったの。でも大阪にいた。本当に何が何だか判らずに怖かったの」
私はやっと、直樹君に本当のことを話せたのだった。
前に一度だけ代官山に行った。
私は埼京線に乗ろうとして恵比寿駅方面から渋谷駅に向かって歩いていたんだ。
その途中で見つけた代官山の文字。
私は興味本意で其処から入って行ったんだ。
おしゃれな街を体験したくなって。
ガード下のだったか忘れたけど、脇道は坂道に続いていたのだった。
何処にあっても可笑しくない街並み。
そんな気がした。
お店はおしゃれだったから、もっ居たいと思った。
でも私は駅に戻れる範囲内で行動していた。
私は根っからの方向音痴だったので、冒険出来なかったのだ。
私は陽菜ちゃんの電話であの道をイメージした。
だから引っ越しを手伝うと言ったのだった。
私はその時、陽菜ちゃんとの約束を思い出していた。
「悪い直樹君。私日曜日に代官山に行かなくてはいけなかったの。其処でルームシェアをしようと誘ってくれた陽菜ちゃんの引っ越しを手伝う約束していたの」
「ん? いいけど、その陽菜ちゃんって一体誰?」
(そうだよね。いきなり言われてもね)
私はそう思いながら、フラワーフェスティバルでの出来事を話し出した。
移動中に目の前で椅子に座っていた人が急に立ち上がって凄まれたこと。
その時傍にいた陽菜ちゃんと出逢ったことなどを。
「『あのー、私スイカズラの花が大好きなんです。今日の記念に貰っていただけますか?』私はそう言いながら、忍冬で作った栞をバッグから出したの。そしたら、『これ紫音ちゃんのお手製?』って陽菜ちゃんは言ったの。だから私は『スイカズラは二つの花で一つなんです。だから花言葉は友愛と愛の絆って言うんです』って言ったら陽菜ちゃんは目を丸くしたの。私は本当はこの陽菜ちゃんと代官山でルームシェアするはずだったの。でも大阪にいた。本当に何が何だか判らずに怖かったの」
私はやっと、直樹君に本当のことを話せたのだった。